藍:真理さんの恋愛に関するエピソードをお聞きしたいのですが、初恋っていつ頃ですか。
渡辺:初恋のエピソード……、つまんなくて申し訳ないのですけど、「この人」っていうのがないんです。近所の男の子をかっこいいなって思ったことはありますけれど。女子校だったこともあって、最初の恋愛は大学に入ってからです。
藍:お付き合いされた方のタイプってありますか。
渡辺:
タイプというタイプもないんです。付き合った人がタイプという、最も普通な答えになっちゃうんですけれど…。主人でいうと、どこがじゃなくて、全体がとても好きだと思ったからといいますか。強いて具体的にいうと、いいひと、善な部分がとても好きです。
藍:
お付き合いから結婚までが早かったんですよね。
渡辺:
3カ月くらいでした。私としては好きでしたが、相手がどの距離を好むかは全くわからなかったので、互いに結婚しようと思えたのはラッキーでした。
藍:
磁石みたいにお互いに引き寄せられたんだと思いますね。どこが好きとかじゃなく、ご主人の持っている全てに惹かれたのでしょうね。ご主人も真理さんの持っているもの全てに惹かれて。
渡辺:
至らない者同士だと思いますよ。くだらないことの積み重ねでよくケンカもしますし。
藍:
恋愛中に悩んだことはありますか。
渡辺:
もちろん、あります。だって人間も生き物だから、感情と感情がぶつかり合うことはありますよね。取り巻く環境なども絶えずゆたっていくわけで。好きな人には自分のことも好きでいてほしいけど、そうならないこともある。自分の思うままにならないことで、10代20代の頃は悩んでいたと思います。過去にお付き合いした方も「一緒に生きて行くという形では合わない同士だったんだ」って、今になるとわかります。恋愛ってしんどくて大変ですけど、何かあったときに「この人を背負っていこう」と思える力や想いは、自分にとっても宝物ですよね。藍先生は、どんな相談を受けることが多いんですか。
藍:片想いから不倫から、さまざまな相談を受けますよ。でも真理さんがおっしゃるように、本当の恋愛って自分よりも大切に思える人ができたら、それが究極かなと思いますね。不倫の相談などは、夫婦間のコミュニケーションは上手くいくと思うんですけどね。真理さんは占いを利用されたことはありますか。
渡辺:鏡リュウジくんと雑誌で対談したときに、占星術のチャートを作ってくれたのは覚えています。でも、自分から利用したことはないです。効き始めたらなんでも聞きたくなってキリがないと思うので(笑)。
藍:真理さんにはきっと、ご自分で切り開いていく力があるんでしょうね。
渡辺:いえいえ、そんな力はないですけれど。
藍:著名人の方の中にも占いを利用されている方がいらっしゃいますが、そういった方々の心理はどう思われますか。
渡辺:60億人いたら、60億通りの価値観があると思うので、利用する方にはその人数分だけの理由があるんだと思います。答えは見つかる時も見つからない時もあって、そこがまだ魅力でもあるのでしょうけれど。今回、初めて藍先生おtお話しして、この優しい雰囲気に多くのお客様が癒されているんだと感じました。
藍:真理さんは宝石箱のような方だと思いましたよ。とてもたくさん、光り輝くものが詰まっている方ですね。
渡辺:そんなお褒めの言葉をいただいて…恐縮です。
藍:こちらこそありがとうございました。