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金子昇とCielo藍の対談(前編)

「体が資本の仕事において
健康こそが一番大事です」

藍:はじめまして、電話占い『シエロ』鑑定師の藍です。今日は、こんなに素敵な方とお話し出来て感激しています。よろしくお願いしますね。
金子:こちらこそよろしくお願いします。
藍:まず最初に、金子さんがどうして役者を目指したのか、そのきっかけを教えていただけますか?
金子:僕は『ブルース・ブラザーズ』(1980年・アメリカ)のような、音楽を題材にした映画が好きなんですよ。自分でもバンドを組んで音楽活動をしていたんですが、まだ20歳くらい大学生のときに、ビートルズがデビューする前を描いた『バック・ビート』(1994年・イギリス)という映画を観たんです。ビートルズ役を演じている人たちがすごく楽しそうにしていて、「役者である出演者が、音楽も楽しそうに演奏してる。役者って楽しそうだな」と思ったのがきっかけですね。それから就職する年になったんですが、芝居をやってみたいと思って東京に就職したんです。それで芝居のレッスンをやっていたら、面白くなったんです。
藍:音楽よりもお芝居の方に興味がいったんですね。
金子:僕は局を作るのに、スゴく時間がかかってしまうんですよ。だから音楽を仕事にするのは向かないかなって。それで役者になりました。藍先生は、どうして占いの世界に入られたんですか?
藍:私の場合は、20年前に大病をしたのがきっかけなんです。難病に指定されている病気で、医者からも「ダメだろう」って言われるほど生死を彷徨いましたが、奇跡的に助かりました。まだ治療中ではあるんですけど、それでもこうして生かされている意味を考えたんですね。それで、何か人の癒しになる仕事がしたいと思って、占い師という道を選びました。
金子そうだったんですか。大変な思いをされたんですね、占い師になられたのはいつからですか?
藍:『シエロ』に在籍したのは4年前で、その前まではまったく別の仕事をしていました。 金子さんの方がは、健康に注意されていますか?
金子:そうですね、今のところ大丈夫ですね。日常的に気を付けるようにしてます。
あと結婚してからは、毎年初詣で「健康でいられますように」ってお祈りするようになりましたね。一度も「仕事が上手くいきますように」とかお祈りしたことがないんですよ。ずっと健康が一番だなっておもっています。
藍:それは素晴らしいですね。ふつう健康な人って、あまり気に留めていない人が多いですもん。直感的に大事なものが何か、ちゃんと分かっているんですね。

藍:金子さんは数多くの作品に出演されていますけど、印象に残っている作品ってありますか?
金子:それは、もう全部ですね。ただ、やっぱり初めて主役として、自分の名前を多くの人に知ってもらったという意味では『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001年・テレビ朝日系列)でしょうか。キーポイントになった作品だと思っています。
藍:なるほど、役者さんっていろんな役柄を演じられますけど、役作りとかで気を付けていることはありますか?
金子:出来るだけ、同じキャラにならないようにと思ってやってたんですけど、最近は脚本家の方が「僕にこう演じてほしいんだろうね」って思うような脚本を書いていただいたら、それに応えようと思って演じていますね。それ以外だったら、夜中に台本を読むことが多いんですけど、インスピレーションんで湧いてきたものを大事にしようと思っています。藍先生は、印象に残っている鑑定はありますか?
藍:私も全ての鑑定が印象に残ってます(笑)。ただ、最近のエピソードでいうと、20歳くらいの女のコを鑑定したことですね。彼女は「自分がどんな道に進んだらいいか分からない」っていうんですよ。いろんな事情があるんですけど、私は彼女を鑑定して「漫画家になってみない?漫画で、あなたの思っていることとか表現してみたら?」ってアドバイスしたんです。そしたら、彼女は漫画の専門学校に通うことを決心しました。
金子:先生の鑑定で、自分の進路を決めたんですね。
藍:はい。彼女から「先生、学校に受かったよ」って明るい声で言われたとき「自分はこのコの人生の1ページになった」「占い師をしていて良かった」という充実感がありましたね。それと同時に「大きな責任を負った」っていう身が引き締まる思いもしました。ところで、金子さんは、お仕事とプライベートでスイッチを切り替えていますか?
金子僕ないんですよ。自分では切り替えていたつもりだったんですけど、家族から言わせると時々約を家でも引きずってるみたいです(笑)。逆に切り替えて、約から離れてしまうと、またその約に戻るのがたいへんかもしれないですね。だから、僕はどっぷり芝居の役柄にハマるようにしてます。
藍:オフのときリラックスする方法とかあります?
金子:家族でどっか旅行したり、バーベキューしたりがリラックス方法ですかね。藍先生はどうですか?
藍:私も以前はパワーズポットに行ったりするのが、オンとオフの切り替えとかリラックス方法かと思っていました。でも、どこかに行ってもテレビを見たりしていても「あっ、これはお客様に伝えたい」って思うようになっていて、占い師の仕事から離れられていないんです。ただ、これって仕事が好きだってことだと思いますよ。
金子:それはそうですね。好きな職業に就いている人はみんなそうだと思います。
それが苦にならないんですよ

「好きな仕事をしている人は
ずっと仕事だけでも苦にならない」

前編はここまでとなります。お二人のこれまでのエピソード、とても興味深かったですね。
次回はいよいよ後編。お二人の恋愛観で、恋愛について語り合います。是非次回もお楽しみください。

後半を読む

金子 昇

かねこ・のぼる

1974年、長崎県生まれ。俳優。長崎総合科大学工学部建築学科卒業。
身長178cm、体重60kg。趣味はサッカー、サーフィン、フットサル。特技はテニス、ビリヤード、料理。
主な出演作では『百獣戦隊ガオレンジャー』の「獅子走/ガオレッド」役(主演)として抜擢され、注目を集め、
現在もドラマ、映画、舞台と幅広く活躍している。

Cielo藍

しえろ・あい

毎月800~1000人の鑑定をこなすテレビでも人気のフューチャー占い師。
デビュー後すぐ、そのたぐいまれなる霊感から注目を集め、多くの著名人の鑑定も手がける。
連日多くのお客様が列をなす、Cieloの代名詞とも呼べる人気占い師。